Magical Mystery Nara Tour

独自の視点で奈良の魅力&情報を発信していきます。

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先日、岐阜の下呂温泉に行ったついでに、
足を伸ばして飛騨高山まで向かい、
茶の湯の森美術館にある「平成の玉虫厨子」を見てきた。
「玉虫厨子」といえば、法隆寺に伝わる日本最古の工芸品とも称される国宝で、
法隆寺大宝蔵院でその実物を見ることができるが、
平成8年に、2基の復元品が作られていることはあまり知られていない。
そのドキュメンタリーである、DVD「甦る玉虫厨子」については、
以前、当ブログでも詳しく書いたが、
【コラム48「甦る玉虫厨子」】
飛騨高山で造園業を営んでいた中田金太氏が、
私財を投じて「復刻版玉虫厨子」と「平成の玉虫厨子」の2基を復元させた。
「復刻版・玉虫厨子」は、出来る限り当時の姿に復元したもので、
「平成の玉虫厨子」にいたっては、より多くの玉虫の羽を使い、 
現代の最高技術を持って豪華に復活させたものであった。
「復刻版」の方は、法隆寺の寄贈されており、
春と秋に開催される秘法展で見ることができるが、
「平成」の方が、中田金太氏の地元であった飛騨高山の寄贈されており、
以前から見てみたいなと思っていたが、ついにそれが叶った。 

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観光地である高山市街地から、少し山手の方に「茶の湯の森」という施設があり、
隣接する美術館に「平成の玉虫厨子」が展示される。
飛騨高山は、江戸時代に活躍した茶人「金森宗和」を始祖とする、
宗和流ゆかりの地として知られるそうで、
はやくから茶の湯がさかんな土地で、伝統の技にあふれた匠の町であったそうだ。

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「茶の湯の森美術館」には、人間国宝、著名作家の作品をはじめ、
樂家歴代作品・茶道家元の作品・歴史的な書跡・屏風を所蔵展示してあり、
あまりそういう教養がない私にはちんぷんかんぷんなところもあるが、
玉虫厨子以外の玉虫の羽を使った漆芸作品や、
千利休の筆による掛け軸などが目玉と言えようか。

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入り口には、「平成の玉虫厨子」のポップが。

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DVDとポストカード。
現在、amazonでは高値がついてプレミア価格?になっているが、
蘇る玉虫の厨子 時空を越えた技の継承 [DVD]
こちらではもちろん正規値段(3000円)で買えるようになっていた。

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受付および物販。
残念ながら、館内の展示室は写真撮影不可で、
「平成の玉虫厨子」の姿をお伝えすることは出来ないが、
展示のされ方が、法隆寺大宝蔵院の本物の玉虫厨子と同じで、
間近でじっくり見ることができて、その輝く姿に圧倒された。
仕事柄本物をよく目にするだけに、まさに時空を飛び越えたかのような感覚である。
ぜひともこれは、皆さんも無理をしてでも見に行く価値があるとおすすめしたい。
そして、願わくば「玉虫厨子」「復刻版・玉虫厨子」「平成の玉虫厨子」が、
一堂に会する特別展なども法隆寺で見てみたい。
復刻版が完成した際には話題になったのだろうが、最近は知らない人も多いかもしれない。
案外知られていない「平成の玉虫厨子」。もっと多くの人に知ってもらいたいと思う。


■茶の湯の森美術館
住所【岐阜県高山市千島町1070】
電話番号【0577-37-1070】
拝観料【(美術館のみ)大人800円 子供500円】
営業時間【9:00~17:00】
定休日【水曜日(祝日は営業。冬期休業あり】
駐車場【あり】
HP【http://www.nakada-net.jp/chanoyu/

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聖徳太子――ほんとうの姿を求めて (岩波ジュニア新書)

奈良大学名誉教授の東野治之氏による本書は、
いろいろな説や伝説が飛び交う聖徳太子を記録や伝記から冷静に分析し、
真の聖徳太子の姿を浮かび上がらそうとするものである。
聖徳太子は1400年前に実在した皇族であるが、
この時代の人物にしては記録や伝記が極めて多く、
かえって人物像が謎に包まれてきたと言える。
本書では、唯一の確実な聖徳太子の記録と言っても良い、
法隆寺釈迦三尊像の光背の銘文を基本に、
太子の政治や外交、仏教理解や斑鳩宮の立地、
時代とともに変ぼうしてきた太子像を最新の研究結果とともに探る、
まさに決定版とも言える内容になっている。
もちろん、わかないことが多いのも事実ではあるが、
だからと言って、存在がないとか捏造だとか言うのはどうであろうか。
私は残されてきた遺物から、多くの人が太子を慕い、尊敬されてきたという事実や、
「日本書紀」にはほとんど記されない太子の政治的な動きも、
本当に有能だからこそ目立たない行動故だったのではないだろうか。
地味な記録なほど、のちに伝説で語れるような太子の天才的な姿が見えてくるような気がして、
私はむしろ鳥肌が立つような思いを感じた。
ぜひ皆さんも、今一度日本人が伝える最大の偉人である聖徳太子に迫ってみていただきたい。

目次:
はじめに
系図
序章 ほんとうの聖徳太子を求めて
 一 聖徳太子と厩戸皇子
 二 太子をめぐるさまざまな史料
第一章 釈迦三尊像の銘文にみる太子
 一 銘文のなぞ
 二 銘文を読んでみよう
 三 銘文からわかること
第二章 太子はどんな政治をしたのか
 一 太子の立場
 二 十七条憲法と冠位十二階
 三 外交における役割
第三章 聖徳太子の仏教理解
 一 仏教の伝来と広がり
 二 天寿国繍帳を読み解く
 三 太子が注釈した経典
第四章 斑鳩宮と法隆寺
 一 飛鳥と斑鳩
 二 斑鳩という土地
 三 発掘された斑鳩宮
 四 宮に併設された法隆寺
終章 聖徳太子の変貌
 一 初期の太子崇拝と法隆寺の再建
 二 女性たちの信仰
 三 近代から現代へ
あとがき


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