Magical Mystery Nara Tour

独自の視点で奈良の魅力&情報を発信していきます。


奈良「地理・地名・地図」の謎 (じっぴコンパクト新書)

「奈良まほろばソムリエの会」が監修した奈良の謎決定版といってもよい、
奈良の歴史やウンチクが満載なのが本書である。
ちなみに、「奈良まほろばソムリエの会」というのは、
ご当地検定「奈良まほろばソムリエ検定」の最上級資格、
「奈良まほろばソムリエ」を持つ人を中心に結成されたNPO法人で、
ガイド派遣など様々な活動を行っている団体である(奈良まほろばソムリエの会)。
かくゆう私もその一員であるが、会のメンバーの奈良への貪欲さ、博識は凄い。
こちらの本書は、東京の複数のライターが記事を書き、
ソムリエの会のメンバーが監修、加筆修正などをしたものであるそうだが、
一見、軽いノリの奈良紹介本のようだが内容は濃く、
とにかく思いつく限りの奈良への疑問はほとんどこの本で解決するw
飛鳥から奈良時代のいわゆる歴史的なことはもちろんのこと、
特に興味深いのが、第五章「古都奈良の「今」がわかる迷宮地図」で、
「近鉄奈良駅」と「JR奈良駅」の関係や、
「橿原神宮前駅」の経緯に言及した本というのは他にそうはなく、
相当な史料価値があるかと思われるw
奈良の謎というのは、なにも古代に限ったことではなく、
現在進行形で謎を生んでいる場所なのだw

目次:
まえがき
第一章「奈良の古刹のミステリー地図」
 ■国宝として名高い興福寺の仏頭 もともとは興福寺の所有物ではなかった!?
 ■聖徳太子建立の世界遺産・法隆寺に伝わる「七不思議」とは?
 ■東大寺の転害門に、なぜ神社の注連縄がかけられている?
 ■新薬師寺は、東大寺大仏殿に匹敵する大きさの金堂を持つ大寺院だった!
 ■西大寺は、東大寺に対抗するために建てられた?
 ■唐招提寺の戒壇は、いつ建てられたのかわからない!?
 ■菅原の里に東大寺の大仏殿にそっくりなお堂がなぜあるの?
 ■全国の国分尼寺を統括した尼寺「法華寺」にスチームサウナ?
 ■平城京の町割りと食い違う坪割から浮かび上がる海龍王寺の意外なルーツ
 ■飛鳥寺の地下には一塔三金堂式の法隆寺を上回る大伽藍が眠っている?
 ■飲酒禁止のお寺が日本清酒発祥の地となったわけとは?
 ■薬師寺と本薬師寺はなぜうりふたつの伽藍配置を持つのか?
 ■若草山の山焼きの発端は、野焼き行事?
 ■出雲建雄神社に残る巨大寺院の遺構の価格は七五円!?
 ■聖林寺のご本尊は、難産の女性の身代わりとなって汗をかく?
第二章「地図に残された古代王朝の足跡」
 ■なぜ、平城京には大極殿の跡がふたつもある?
 ■日本最古の道「山の辺の道」は、なぜ曲がりくねっているのか?
 ■地図に隠された巨大な道 大和と難波を結ぶ官道「横大路」
 ■明日香村に点在する石造物は、道教世界を再現しようとした女帝の夢の跡
 ■藤原京と平城京とで朱雀大路の広さはなぜこんなに違う!?
 ■聖徳太子が駆け抜けた斑鳩と飛鳥を結ぶ太子専用のハイウェイがあった!
 ■西に二十度傾いた斑鳩の町割りは、日本初の条里制都市の痕跡か!?
 ■石上神宮に七支刀が奉納されたのは、古代の武器庫だったから!
 ■日本最古の鋳作銭「富本銭」が、万葉文化館の建設地から出てきた理由
 ■西ノ京に佇む垂仁天皇陵の濠に浮かぶ小島は何?
 ■蘇我入鹿の首塚、じつは首なんて埋まっていない?
 ■奈良町に伝わる頭塔は日本版ピラミッドか!?
第三章「大和に伝わる信仰・伝説の謎」
 ■仏教伝来の地がなぜ海から離れた内陸にあるのか?
 ■奈良県は蛇だらけ!? 奈良県各地には仏教伝来前の信仰が受け継がれている!
 ■廃仏毀釈で寺が全滅したとされる十津川村にふたつだけ寺があった!
 ■広陵町がかぐや姫の伝承地を名乗るのはなぜ?
 ■天川村に能をもたらした紀伊半島の地理的背景とは?
 ■大神神社の境内には、なぜ本殿がないの!?
 ■山の辺の道近くにある「カタヤケシ」とはいったい何か?
 ■人々が桜の苗を植えて功徳を積もうとしたことで生まれた吉野の桜
 ■矢田坐久志玉比古神社の楼門に飾られたプロペラの意味とは?
 ■戦艦「大和」に祀られたいた神社が奈良にある!?
 ■古代の冷蔵庫の神が祀られる神社がある!?
 ■畝傍山麓で、村や神社まで移動させる天皇陵の壮大な引越しが行われていた!
 ■奈良の土地柄が生んだ3つのことわざとは?
 ■奈良公園の鹿は、どのように数えている!?
第四章「古式ゆかしい地名のルーツ」
 ■「飛鳥」と「明日香」、いったいどちらが正しいの?
 ■日本神話の舞台である「高天原」が葛城に伝わる不思議
 ■日本最古の地名「忍坂」が、統治機構の名前になった?
 ■紀伊山地の奥座敷にある「前鬼」は役行者に仕えた鬼たちの末裔が宿屋を営む地?
 ■「吉野川」は、なぜ和歌山に入ると「紀ノ川」になるのか?
 ■京の端を意味する「京終」でも、端ではなかったかもしれない!?
 ■奈良県十津川村と北海道新十津川村の深いつながりとは?
 ■箸墓古墳の「箸」は食器の「箸」ではない!?
 ■「雷丘」の地名由来は、雷を捕まえた男からきた?
 ■奈良と難波を結ぶ要衝として実はにぎわっていた「暗峠」
 ■香具山に「天」の称号が冠されている理由とは?
 ■三輪山周辺になぜか散見される出雲の地名
 ■こもりくの泊瀬は宿命的な地形がもたらす枕詞
 ■井上町の名の由来となった奈良時代の皇后にまつわる悲劇とは!?
 ■高取の城下町になぜか土佐ゆかりの地名が伝わる理由
第五章「古都奈良の「今」がわかる迷宮地図」
 ■近鉄奈良駅に建っている行基像、実は三体ある!
 ■JR奈良駅と近鉄奈良駅はなぜ、離れた場所に建てられたのか?
 ■国の特別史跡平城宮跡の中をなぜ電車が走るのか?
 ■奈良県の特産品は今もスイカ? 奈良県が全国シェアの8割以上を占めるもの
 ■日本最古の大型遊戯機「飛行塔」は、生駒山上遊園地で今も現役!
 ■JR奈良駅線は奈良線と名乗りながら奈良へ乗り入れていない!?
 ■奈良のお土産・柿の葉寿司が生まれた地理的背景とは?
 ■奈良県がピアノの所有率全国トップクラスである地理的な理由とは?
 ■戦国時代の村を守った防御施設の水掘が農業用水になっている!?
 ■現在の奈良は旧都というより、門前町だった!
 ■名物三輪そうめんを生み出した、地の利と気候
 ■世界遺産・春日山原始林が「貴重」とされる理由とは?
 ■リニア中央新幹線中間駅の誘致合戦に、京都が横やり
 ■奈良県の農家数が少ない地理的な背景とは?
 ■町でお札を発行するほど発展した商業都市・今井はなぜできた?
 ■「西和市」として誕生するはずだった幻の市とは!?
 ■奈良県に一年のほとんどが雨の土地がある?
 ■戦国時代の奈良には日本初の天守閣が建っていた!
 ■橿原神宮前駅は、かつて三つに分かれていた!?
 ■明治維新後、一度地図から姿を消していた奈良県
 ■大和郡山市で金魚の養殖が盛んになった理由とは?
 ■平城ニュータウンに右京、左京、朱雀など歴史的にあり得ない町名があるのは?


参考サイト:
奈良 地理・地名・地図の謎(実業之日本社)が発刊!(tetsudaブログ)

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奈良のおすすめトンネルの紹介する「奈良のトンネル」。
今回ご紹介するのは、

Screenshot_20171005-115539b
「国王トンネル」である。
なんとも凄い名前のトンネルであるが、
これは近くにある「国王神社」に由来している。(国王神社-なら旅ネット
神社は、南朝の第98代長慶天皇を祀っており、
国王とは、南朝の天皇のことを意味するのであろう。
それはともかく、
十津川の壮大な景色と共に、「国王トンネル」の映像を見ていただきたい。



2015年に完成したトンネルは、なんの変哲もないようであるが、
トンネル内の照明に注目していただきたい。
車がトンネルに突入直前に手前の照明が付き、突入後に奥の照明が消え、
また奥の照明が点灯しているのがわかっていただけると思う。
おそらくこれは、明るい場所から急に暗いトンネル内に入った際に起こる、
目の錯覚などを軽減するために照明を自動で調整しているのだと思われるのだが、
ではないとしたら、私の思い過ごしか故障のどちらかであるw
実際、センサーにより照明を変化させる技術は実用化されているようで、
トンネル照明、点滅・明暗で注意、星和電機、LED活用、事故・混雑、運転手に。
おそらく、この「国王トンネル」の照明も最新式のセンサーによるものなのであろう。
夜間だとどのような照明になるのか気になるところだが、
いずれ機会があればチェックしてみたい・・・・。

■国王トンネル
所在地【十津川村】
延長【367m】
竣工西暦【2015年】

参考サイト:
国王トンネル(穴蔵)

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