奈良といえば、せんとくんをイメージする方も多いだろう。
登場時には数々の不祥事を起こしたイメージが強いがw
全国でもトップクラスの知名度を持つゆるキャラであり、
今でも観光客はせんとくん人形と記念撮影をしたり人気者だ。
しかし、皆さんせんとくんをただのゆるキャラなどと勘違いしてはいないであろうか。
特に奈良の人に、せんとくんを少しバカにしたような傾向を感じるのだが、
せんとくんはそのへんのゆるキャラなどとは違う。
キャラクターデザインをしたのは薮内佐斗司さんという方なのだが、
この方は東京芸術大学大学院美術研究科文化財保存学専攻保存修復彫刻研究室の教授という
凄い長い名前の肩書きを持っておられ、
実際に奈良の仏像などの修復も手掛けたこともある、言うなれば現代の仏師なのである。
その現代の仏師である薮内佐斗司さんが作られたせんとくんは、
現代の仏像なのである。
登場時には、仏の頭から鹿の角を生やすなど不謹慎だ!などという批判も起こり、
別のキャラまで登場する事態にまでなったが、
そもそも奈良における鹿というのは、そのへんにいる鹿とは違い、
春日大社に使える神の使いであり、
古代から神鹿として大切にされてきた歴史がある。
その神の使いである鹿の角が、仏の頭から生えるというのは、
まさに神仏習合の姿であり、
現在でも神仏習合が色濃く残る奈良においては、
まさに象徴するようなお姿がせんとくんなのである。
もっと言ってしまえば、せんとくんは、
春日若宮の本地仏なのではないかと思うほどなのである。
いつの時代でも、新しいものには拒絶するのが世の常。
特に保守的な奈良ではその傾向が強いかもしれない。
しかし、今となれば有名なあの阿修羅像も、
制作当時はこんなの斬新すぎるということで批判を浴びていたかもしれない。
きっと、せんとくんも1000年後ぐらいには、
興福寺に祀られ、尊いお姿として拝まれているのでないだろうかと思う次第なのである。
関連記事:
コラム25「せんとくんを活かせ!」
登場時には数々の不祥事を起こしたイメージが強いがw
全国でもトップクラスの知名度を持つゆるキャラであり、
今でも観光客はせんとくん人形と記念撮影をしたり人気者だ。
しかし、皆さんせんとくんをただのゆるキャラなどと勘違いしてはいないであろうか。
特に奈良の人に、せんとくんを少しバカにしたような傾向を感じるのだが、
せんとくんはそのへんのゆるキャラなどとは違う。
キャラクターデザインをしたのは薮内佐斗司さんという方なのだが、
この方は東京芸術大学大学院美術研究科文化財保存学専攻保存修復彫刻研究室の教授という
凄い長い名前の肩書きを持っておられ、
実際に奈良の仏像などの修復も手掛けたこともある、言うなれば現代の仏師なのである。
その現代の仏師である薮内佐斗司さんが作られたせんとくんは、
現代の仏像なのである。
登場時には、仏の頭から鹿の角を生やすなど不謹慎だ!などという批判も起こり、
別のキャラまで登場する事態にまでなったが、
そもそも奈良における鹿というのは、そのへんにいる鹿とは違い、
春日大社に使える神の使いであり、
古代から神鹿として大切にされてきた歴史がある。
その神の使いである鹿の角が、仏の頭から生えるというのは、
まさに神仏習合の姿であり、
現在でも神仏習合が色濃く残る奈良においては、
まさに象徴するようなお姿がせんとくんなのである。
もっと言ってしまえば、せんとくんは、
春日若宮の本地仏なのではないかと思うほどなのである。
いつの時代でも、新しいものには拒絶するのが世の常。
特に保守的な奈良ではその傾向が強いかもしれない。
しかし、今となれば有名なあの阿修羅像も、
制作当時はこんなの斬新すぎるということで批判を浴びていたかもしれない。
きっと、せんとくんも1000年後ぐらいには、
興福寺に祀られ、尊いお姿として拝まれているのでないだろうかと思う次第なのである。
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