奈良に来たならぜひ見るべきおすすめ仏像と、
その魅力を発信していく「奈良仏像のすゝめ」。
今回ご紹介するのは、「女人裸形阿弥陀如来立像」

ここ最近、奈良市紀寺町付近で、
このような看板をたくさん見かけた。
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女人、白色、裸形、秘仏と、
一瞬デリヘルの広告かと思う看板であるが、
これは、奈良市西紀寺町にある「璉珹寺(れんじょうじ)」への案内板である。
色白の女人が裸形で開帳と聞いて、
拝まないわけにはいかない。
気が付けばお寺の入り口に立っていた。
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璉珹寺は、古代豪族「紀」氏ためのお寺「紀寺」のあった場所と言われ、
奈良時代には行基が「璉珹寺」として開基したとも伝えられる。
そこに伝わるのが、世にも珍しい、
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女人裸形阿弥陀如来立像である。
この仏像は裸であり、服を着てらっしゃる。
しかし上半身は裸。なかなか大胆なお方である。
鎌倉時代に、このような裸形の仏像が流行ったそうで、
服を着せ替えるなどして、仏が生きているように拝む信仰が各地で見られたそうだ。
しかし、またなぜ女人の姿なのか。
実は、平安時代から、女性は成仏できないものとされていた。
しかし、極楽浄土へと強く願った女性たちのために、
このような、女性のための阿弥陀像が作られたというのだ。
中将姫伝説や、竹取物語も、そのような時代背景があるのかもしれない。
この仏像が面白いのは、裸の女性の姿というのもあるが、
足元に雲が描かれ、来迎している様子が表現されているのが珍しい。
当時、極楽浄土の世界を思い描き、強く願ったものには、
阿弥陀如来があの世から雲に乗って迎えに来てくれると信じられていた。
人々の強い思いが、このような仏像を造らせたのだろう。

奈良には、このような小さなお寺にも、
国宝級の仏像がおられる特徴で、まだまだ奥が深い。
毎年5月限定の秘仏なので、期間に注意して訪れていただきたい。

■仏像DATA
名前【阿弥陀如来立像(裸形阿弥陀)】
場所【璉珹寺(MAP)】
製造時期【鎌倉時代】
技法・材質【】
指定【県指定文化財】

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