Yamato_Trial_1941
今年は、戦後70年の節目ということで、
いろいろなニュースなどが目に入ってくる。
奈良は大きな空襲もなかったので、あまり戦争のイメージはないかもしれないが、
戦争に所縁のある地は少なくない。
その一つが、天理市にある「大和(おおやまと)神社」である。
この神社の場合、「大和」と書いて「おおやまと」と読む。
これは古代、「倭」と書いて「やまと」と読んでいた時代があり、
大きな(=重要な)倭の神を祀る「大倭神社」であった。
しかし、のちに「倭」は、中国の日本に対する差別漢字であったので、
「倭」改め「和」になり、「大和神社」となった。

近年は、「大和」と書いて「やまと」とも読むので、ややこしいところである。
「大和(やまと)」とは、奈良を表す言葉であり、日本を表す言葉でもある。
日本人のアイデンティティが詰まった言葉なのだ。
そして、戦時中、日本の命運を担い作られた巨大戦艦に「大和」という名前が付けれられた。
「大和神社」は、奈良時代から遣唐使が航海の際に必ず参拝していた場所と言われ、
そのような由来もあり、航海の守護神として戦艦大和に「大和神社」の神が分霊された。
日本の神様は、「お守り」もそうであるように、
必要な時に、神の霊力を「何か」に写し、分身を作ることが出来る。
これを分霊(ぶんれい)と言い、その神を迎えることを勧請(かんじょう)と言う。

その神を今も祀る、天理市の「大和神社」は、
戦艦大和ゆかりの神社として知られる。
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なんと、参道の一の鳥居から二の鳥居までの距離が250mあり、
これが戦艦大和の長さとほぼ同じだというのである。
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さらに、参道の幅を5倍にすれば、戦艦大和の管板の大きさとほぼ同じになるらしく、
この「大和神社」にくれば、戦艦大和の大きさを体感できるわけなのだ。
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戦艦大和に関するものが多く展示される。
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お土産の、戦艦大和の鈴。

aniwotawiki
ちなみに、あの「宇宙戦艦ヤマト」の大きさも、
戦艦大和とほぼ同じである。
というより、「宇宙戦艦ヤマト」は、戦艦大和を改造して作られたという設定だ。
よって、大和神社は、「宇宙戦艦ヤマト」を体感できる聖地でもあるのだw


■大和神社
住所【奈良県天理市新泉町306
電話番号【0743-66-0044
駐車場【あり】
HP【http://ooyamatohp.net/