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奈良市東大寺近くにある「氷室神社」。
奈良で一番早くしだれ桜が咲くことで有名だが、
神社としても、しっかりとした由緒のある場所である。
氷室神社とは、簡単に言うと氷の神様を祀る神社である。

氷の女王様ではない。

現代では、「氷」なんて珍しいものでもなんでもないが、
冷凍庫のない奈良時代には、非常に貴重なものとして扱われた。
冬のうちに出来た氷を「氷室」という施設で保存し、
暖かい季節になると平城宮まで運んで貴族が口にしたという。
奈良時代の政治家「長屋王」が、お酒をロックで飲んでいたという記録も残っている。
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(福住に復元された氷室)

そんな氷室神社では、毎年5月に「献氷祭」という祭りも開かれるが、
今週末、氷といえばかき氷ということで、
かき氷のお祭り、
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ひむろしらゆき祭
が開催される。
目玉はなんと言っても、奈良を中心に、大阪・兵庫・愛知・東京のカフェなどの、
自慢のかき氷が一堂に会することである。
かき氷好きにはたまらない、まさに氷が氷であるための氷のままでの祭典。
詳しくは、上記ウェブサイトを参照していただきたい。
真夏を前にして、氷の神様の元でかき氷も乙なものである。
これからは、
奈良公園がかき氷の聖地となるのだ。