00000566
発表時から、謎の祭として物議を呼んだ、
「奈良 大立山まつり」の概要が明らかになってきた。
1月29日から2月2日の間、
平城宮跡に巨大ねぶた立山(たてやま)が登場する。
もちろん、このような祭りは、今まで奈良にはなかった。
観光オフシーズンである冬の奈良になんとしてでも人を集めたいと、
今年から作られたお祭りである。
ちなみに「立山(たてやま)」とは、もともと広陵町で行われる地蔵盆の一環で、
世相を反映した飾り物を作る習わしがあり、
その飾り物のことを「立山(たてやま)」と呼ぶそうなのである。
どうやら、今回の「奈良 大立山まつり」は、
そのような地域の祭りの集合体のようなものであるらしく、
目玉が「巨大立山」ということのようだ。
正直、無理矢理感はぬぐえない。
予算2億円もかけてすることなのだろうか。
本家はもっと低予算でシュールだw

しかし、おそらく、当日は人で賑わうであろう。
個人的にも、ねぶた四天王は少し見てみたいw
ただ、これは一過性のものである。
どうも奈良の人は、集客こそが奈良の飛躍だと、
強迫観念のように思っている節がある。
それは違う。
奈良は集客力は十分にある。
問題は、それにあぐらをかいてきたことである。
今更、さらなる量を目指しても、都会である大阪や京都に勝てるはずがない。
ならば、奈良は量より質。で勝負するしかないのだ。
それなら勝てる見込みはある。
では、どうすれば奈良の質をあげることができるのか。
そこで、提案してみたいのは、「世界一綺麗なトイレ」である。
581d73e1d91fd0268cf80559eea041d3_m
奈良の観光地を周っていて、感じるのは、
あまりトイレが綺麗ではないという印象である。
これは、地味にではあるが、観光客にダメージを与えている。
奈良は、もともと観光地として素材(ポテンシャル)はとても高いのである。
そこをいじる必要はない。
それよりも重要なのは、インフラである。
たとえ、訪れる人は少なくとも、その少ない人たちに、
最高の気分で帰っていただく。
そのような気持ちが大切なのではないだろうか。
その1つがトイレであると思う。
2億円かけて最高のトイレをつくれ。
日本一、いや世界一と言われる公衆トイレをつくるのだ。
こういうことは、すぐに効果が現われるものではないであろうが、
リピーターにつながり、口コミで広がり、
世界中から取材が殺到するかもしれない。
それでこそ、正真正銘日本一の観光地になれると思うのである。