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平城宮跡横断の近鉄線、奈良県が移設を検討(読売)

現在、世界遺産である平城宮跡の中を突っ切る
近鉄電車の移設の検討に入ったというニュースである。
以前から、そのような構想はあると聞いてはいたが、
問題は山積であろうし、実現するには、
あと1300年はかかるのではないかと思っていたが、
どうやら、本格的に動き出すようで、上記の図のようなルートであれば、
早期の実現も不可能ではないだろう(とはいえ、数十年はかかりそうだが)。
ちなみに、個人的には大賛成である。
たしかに、世界遺産の中を電車が走る光景は魅力的だし、
私も以前にこんな記事を書いているが、
コラム3「古代の車窓から」
それを差し引いても、とにかく周辺の渋滞が酷すぎるのだ。
電車からの光景は良いかもしれないが、車にとっては地獄絵図だ。
特に、西大寺駅東の踏み切りや、新大宮駅の踏み切りは開かずの踏み切り状態で、
今回、平城宮跡内だけではなく、新大宮駅の移設も考慮に入れられているのも大きい。
というのも、去年に、大和郡山駅の踏み切りが国土交通省の要改良に指定されたが、
近鉄郡山駅北“開かずの踏切”解消急ぐ 奈良唯一の「要改良」(産経)
平城宮跡から新大宮駅周辺の踏み切りも、
対策の検討が必要とリストアップされている。
より安全な通行のために対策の検討が必要な踏切を抽出!(pdf)
おそらく、これらの件も含めての移設案であろう。
新大宮駅周辺の改善など、駅の移動以外には考えられないように思う。
私は、移設の想定ルートは、なかなか良い案だと思うが、
皆さんはどうお考えになるであろうか。