DSC_3332
若草山山麓にある「菊一文殊四郎包永(きくいちもんじゅしろうかねなが)」さん。
「包永(かねなが)」とは、なかなか読める漢字の読みではないが、
鎌倉時代に奈良で活躍した刀鍛冶「包永」のことである。
その伝統を今に受け継ぎ、現在は主に包丁などを手がけておられる老舗であるが、
最近、ここに新たな名物が生まれた。 
DSC_3342b
それがこちらの"春日鹿まんじゅう"こと「かのこ」
昨年(2016年)の9月に新発売した製品だそうで、
お知らせ 春日鹿まんじゅう「かのこ」発売日決定!・菊一文珠四郎包永ブログ )
各種メディアにも取り上げられて、話題になっていたそうだ。
かわいい「春日鹿まんじゅう」 - 新しい古都土産誕生/奈良市内5店で販売(奈良新聞) 
大和のオススメ! 柳松庵「春日鹿まんじゅうかのこ」(毎日新聞) 

 DSC_3335
お店に入ると、目の前で鹿まんじゅうが作られていくのが見れる。
これを見ているだけでもおもしろい。

 DSC_3340
もちろん、イートインも出来て、
1個(150円)から、ほっかほっかの出来立てがいただける。
表面はもちもちで、中はたっぷりの白あん。
白あんなのは、春日大社の白鹿伝説からであろう(コラム51「神鹿・白い鹿の謎」)。

 DSC_3343
店内には、お土産用の保存がきく(3週間)パッケージ版も売っていて、
2個300円、2個箱入り450円、6個箱入り600円から選べる。
冷めたのも、逆に表面のもちもち感が強調されたようで美味しかった。
奈良の観光土産は、賞味期限の関係(柿の葉寿司など)が悩みどころなのだが、
これなら問題ない。

DSC_3345
もちろん、包丁を奈良土産にも喜ばれるかもしれない。
包丁には、「菊の紋」が刻印されるが、これは鎌倉時代から明治まで、
皇室に献上していた由縁からで、皇室御用達といっても過言ではないか(菊一の包丁)。
その他、ハサミや毛抜きなども多数。
ちなみに、うしろの巨大日本刀はいくらぐらいするのだろうか(震え声)


■菊一文殊四郎包永 本店
住所【奈良市雑司町488】
営業時間【9:30~16:30(季節によって変動あり)】
定休日【なし】
電話【0742-22-0261】
HP【http://kikuichi.com/index.php
Facebook【https://www.facebook.com/kikuichicutlery/
周辺に駐車場はなし(最短春日大社駐車場)。
タクシーか、ぐるっとバス「奈良公園ルート・若草山山麓」下車。
鹿まんじゅうは、グループ店「ならや東大寺店(夢風ひろば)」や、
オンラインストアでも購入できるみたいのでご参照を。
春日鹿まんじゅう かのこ 取扱店(菊一文珠四郎包永)