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アメリカのDCコミックのキャラクターで、
最強の女戦士のワンダーウーマン。
2016年公開の「バットマンvsスーパーマン」で映画初お目見えし、
その圧倒的な強さには、私もしびれてしまったがw
8月25日からは単独作の「ワンダーウーマン」が公開を控えている。
本家アメリカではすでに公開されており、女性監督映画としては、
記録的なヒットをしたのだという。
11月23日には、すでに続編の「ジャスティスリーグ」が公開を控えているが、
男キャラが一般的なヒーローものの中で、女性戦士のワンダーウーマンは、
まさに今の女性活躍の世の中の時代を反映しているかのようである・・・。
事実、国連の名誉大使としてワンダーウーマンが任命されるというニュースもあった。
ワンダーウーマンは女性のための国連大使にふさわしくない?(BBC NEWS JAPAN)
いろんな意味で、快挙を打ち立てているワンダーウーマンなわけであるが、
なにも女性戦士のヒーローは、アメリカだけに存在するわけではない。
日本の歴史上には1700年前から、女戦士のヒーローがいた。
それは、
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神功皇后である。
神功皇后は、第14代仲哀天皇の皇后であり、
神の告げを受ける巫女のような存在でもあった。
ある日、神功皇后は託宣を受けるが、その内容は、
「九州より海を渡った新羅(朝鮮半島)を征伐せよ」というものであった。
その託宣を信じなかった仲哀天皇は突然死。
皇后は、自ら兵を率いて新羅討伐へと向かうことになる。
髪型は、左右で束ねたミズラの男装をし、
その姿はまさに戦士そのものであったそうだ。
おまけに、凄く美人であったとも日本書紀に記される。
まさにその姿は、ワンダーウーマンを彷彿とさせるが、
その神功皇后の圧倒的な存在感により、新羅はあっけなく降参。
新羅が落ちたと知って、高句麗、百済も降参。
これがいわゆる三韓征伐というものである。
ちなみに、ワンダーウーマンはアメコミが生んだキャラクターであるが、
神功皇后は実在した皇族の女性である。
もちろん、例のごとく神功皇后非実在説もあるが、あくまで諸説に過ぎない。
むしろ逆に創作だとしたら、古代にこのような強い女性の戦士像のようなものを
描いていたということが意義深いのではないだろうか。
ジャンヌダルクより1100年早く、ワンダーウーマンより1700年も早く、
日本は女性戦士ヒロインを描いていたことは誇りである。
日本文化の先進性には驚かずにはいられない。

参考サイト文献:
新記録大ヒットの『ワンダーウーマン』面白さのワケは?主演女優が明かす(シネマトゥデイ)
これまでのDC映画と違うぞ…!『ワンダーウーマン』2週目も好調でV2【全米ボックスオフィス考】
日本書紀(上)全現代語訳 (講談社学術文庫)