1280px-Nara_Centennial_Hall02s3872
JR奈良駅西口にある「なら100年会館」は、
奈良市制施行100周年を記念して作られた多目的ホールである。
それまでは、奈良といえば「奈良県文化会館」が最大のホールであった。
私も森高千里のコンサートで行った思い出があるが、
近年で大きなコンサートといえば、「なら100年会館」で行われている印象だ。
最近でも、AKB48やGLAY、井上陽水のコンサートが行われていた。
しかし、「なら100年会館」は、その独特の外観で必ずと言ってよいほど、
観光客から「これ何ですか?」と質問される。
たしかに個性的で、映画「メッセージ」で登場した宇宙船のようでもあるが、

実は、古都奈良ならではの寺院建築をイメージしたものになっており、
表面は燻し調の瓦タイル張り(乾式工法)となっている。
DSC_4337
DSC_4341
DSC_4347
まるで、元興寺の行基葺きの現代版といった感じであろうか。
設計は磯崎新という建築家で、同氏による「京都コンサートホール」や、
静岡県コンベンションアーツセンター」はたしかに雰囲気は共通する。
また、世界で6例目となるパンタドーム構法というのが取り入れられているそうで、
前衛的ともいえる最新の建築技術と、古代の雰囲気が融合した建築物といえるであろう。
とはいえ、デザインを優先し過ぎたのか、バリアフリーなど構造上の問題もあるようで、
たしかに、タクシーで「100年会館まで」と言われても、どこに車を付けていいのか悩む。

DSC_4329
DSC_4332
DSC_4333
JR奈良駅から直結というアクセスは良いのだが・・・・。
ぜひ100年といわず、なら1000年会館と呼ばれるくらい残ることを願いたいw

参考サイト:
なら100年会館(Wikipedia)
なら100年会館(奈良市)
工事実績・なら100年会館(大林組)