Tennō_Yūryaku
「万葉集」全二十巻の巻頭歌は、雄略天皇の求婚の歌でしられる。
当時は、相手に名前をきけばそれはプロポーズを意味した。
「君の名は」!!??

「籠もよ み籠持ち 掘串もよ み掘串持ち この岡に 菜摘ます子 
家告らせ 名告らさね そらみつ 大和の国は 
おしなべて 我れこそ居れ しきなべて 我れこそ居れ 
我れこそは 告らめ 家をも名をも」


現代語訳
「籠も、良い籠を持ち、掘串も、良い堀串を持ち、この岡で若菜を摘んでいる娘さん。
家がどこか言いなさい、名前を言いなさいな。この広い大和の国は、
ことごとく私が従えているのだが、すみずみまで私が治めているのだが、
この私にこそは教えてくれるでしょうね、あなたの家も名も」


万葉集のはじまりが、雄略天皇のナンパ!?というのには驚きだが、
縁起が良いと考えられたのであろう。
今も昔も、男女が名前を求めるのは人の心を捉えるのであった(震え声)



参考文献:
万葉集 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)