修二会(お水取り)が終了した3月15日に、
二月堂で行われるのが「達陀帽いただかせ」である。
「達陀帽」とは、12~14日に行われる「達陀(だったん)」の際にかぶる帽子のことで、
子供に被せると無病息災になると信じられ、
毎年親子連れが"いただけせてもらおう"と二月堂に行列をつくる。
号泣する子供がいるのが定番のようだがw
決して、「スリザリン!」と言われて泣いているのではない。

ちなみに、修二会で行われる「達陀」とは、
堂内で松明を打ち振るう行法で、
特に、火天(かてん)と水天(すいてん)が行う所作は、
「だったん」の語源と共に謎に包まれている。
サンスクリット語で「焼き尽くす」という意味の「ダグダ」という説もあるようだが、
そもそも修二会を始めた実忠は中東(ペルシャ)生まれなんて説もあって、
単純に仏教行事とは思えないところが多々あり、実際のところはよくわからない。
ただ、決して、
ダッダーンボヨヨンボヨヨンからではないことはわかる(震え声)



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コラム75「過去帳、神名帳の謎」
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コラム40「お水取りの謎」

参考文献サイト:
きょうの奈良―まほろばの国の三六五日
東大寺二月堂修二会(お水取り) その2(奈良観光)