Twitterアカウント「奈良ローカル情報局」さんのニチイ(八木ラブリー)のツイートを見て、
とても懐かしい記憶がよみがえり、ノスタルジーに浸ってしまった。
写真にもある八木ラブリーこと八木ニチイ時代には、
私が子供頃、よく親に連れられてきた場所で、
特に当時、宇陀に住むような田舎者にとっては、
八木駅周辺は都会のイメージで憧れであった。

DSC_5942
昭和61年(1986年)には、八木駅の北側に近鉄百貨店がオープンし、
まさに文明の波が訪れたという感じで衝撃的ではあったのだが、
八木駅南口方面は、当時ですらどこかレトロ感が漂い始めており、
だからこそ、余計に印象に残っているのかもしれない。
もちろん、世代によってその記憶は変わるであろうが、
私が八木ニチイによく行っていた頃というのは、まだ小学校の頃で、
当時、私はとてもバンダイのカードダスにハマっていたw
今と違い20円を投入して一枚一枚ガリガリとカードを出すもので、
一番欲しいキラのプリズムカードをゲットした時は、
それはなんともいえない快感と満足感でいっぱいになったものだw
宇陀には、カードダスの販売機はなく、
私にとって出掛ける=カードダスといってもよいぐらいの存在であった。
カードダスは、八木ニチイ内にもあったと思うが、
印象に残っているのは、八木ニチイに着くまでにあった「ひばりや」というおもちゃ屋で、
そこでよくカードダスをしたのを覚えている。
店内はとても雑多とした昔のおもちゃ屋さんという感じで、
いろんなおもちゃからゲームソフトもわんさか売っている様子は、
子供心に宝島に来たようなときめきを覚えた。たしかひばりやさんでは、
ゲームボーイのゴーストバスターズ2を買ってもらった記憶があるw

DSC_5931
なんと「ひばりや」さんは、現在もほぼ当時と同じ場所にあるが、
建物は近代的なビルになっており、3階にカードゲーム専門ショップとして残っている。

DSC_5934
八木ニチイがあった場所は、現在はヤマトー。
向かいには、以前当ブログでも紹介した「和風桶猫喫茶 with ラブファイブ」があり、
最近、八木駅南周辺は、一周回ってまた賑わってきている印象はある。


しかし、当時は歩行者天国にもなったほどなので、
賑わいは桁違いであったのであろう。
八木ニチイも、今のヤマトーよりも大きい建物で、
店内に入ると、まずエスカレーターがあって、
私なんかは、真っ先にとおもちゃ売り場やゲームセンターがある上階へ上がった記憶がある。
特に、屋上にあった遊園地?(ゲームセンター)や、
その手前の階の粉もの屋で食べた焼きそばが美味しかったのを今でも強く覚えている。
調べてみると、どうやら「たこ半」という名前の店であったようで、
八木ラブリー閉店後、八木西口近くで店舗で店を営んでおられたようだが、
現在はその店さえも閉店してしまっている。
たこ半(食べログ)
もっと早く気付いていれば、懐かしの味にも再会できたかもしれないのに、
後悔あとに立たずだ。

DSC_5923
かわって、八木駅北口側は、今もそれほど当時と光景は変わらない。
昔、このあたりに差し掛かった時、
巨大なゲロ跡に出くわしたのを今でも鮮明に記憶しているw
ゲロがあるということは、飲み屋(繁華街)があるということで、やはり都会的なイメージだった。
榛原駅でゲロを見た記憶はない。

DSC_5960
近鉄百貨店も、かつては屋上にアスレチックがあり、
子供の遊び場であったが、現在は夏はビアガーデン場と化す。
当時、この屋上からダイエーが見えて、
ダイエーの屋上でヒーローショーがやっているのが見えて、
急いでダイエーに向かったことを覚えているw

今思えば、私の子供の頃というのは、
駅周辺が栄えにぎわっている最後の世代だったのかもしれない。
八木駅周辺だけでも、「ニチイ」「ダイエー」「近鉄百貨店」
桜井にも「ニチイ」があり、名張の「ジャスコ」もよく行った。
しかし、なぜか強く印象に残るのが八木ニチイなのだ。
きっと無くなっている分、思い出補正も入って、
当時のわくわく感とともに思い出すのであろう。
ぜひとも、私がよく行っていた頃の商店街の写真や、
八木ニチイの館内の写真が残っているのなら見てみたい。

お持ちの方がおられれば、ぜひご一報をw

関連記事:
コラム85「桜井駅の記憶」
コラム55「初代あおぞら号の記憶」