Magical Mystery Nara Tour

独自の視点で奈良の魅力&情報を発信していきます。

カテゴリ: 奈良の本


高松塚への道

あの高松塚古墳の発掘を担当したことで知られる故・網干善教(あぼしよしのり)氏の著書。
氏は明日香村生まれで子供の頃、石舞台古墳の調査に触れ、
のちに橿原考古学研究所で働くことになり、高松塚古墳の発掘調査をすることになる。
タイトルどおり、高松塚古墳の発見から調査、そして壁画発見までを中心に、
氏の生い立ちや師であった末永雅夫(橿原考古学研究所初代所長)との関係、
晩年のインド祇園精舎での発掘までについて語れらる。
正直、私にとっては高松塚古墳は特に思い入れはない。
と言うと語弊があるが、要はリアルタイムで体験していないので、
そのセンセーショナルさの実感がないのだ。
とはいえ、その後のカビの件、石室解体は、なんとなくニュースでは見て知ってはいた。
しかし、だからこそこうして顛末を当事者によって語られる本書はとても興味深かった。
文化庁の失態には憤りを感じられずにはいられないし、
いろんな意味で世紀の発見であったことが体感できる。
ぜひ一読したい一冊である。

スポンサーリンク

bookfan_bk-4061588338
日本書紀(上)全現代語訳 (講談社学術文庫)
日本書紀(下)全現代語訳 (講談社学術文庫)

当ブログでもたびたび参考文献や引用している、
「宇治谷孟(うじたにつとむ)」氏による現代語訳「日本書紀」である。
宇治谷孟氏は、京都生まれの歴史学者・国文学者で、
晩年、師の志を受け継ぎ「日本書紀」をはじめて現代語に訳した
宇治谷孟(Wikipedia)
世間的には「古事記」の方が馴染みがあるが、
「日本書紀」は「古事記」の10倍の分量の30巻にも及ぶ上、
漢文体の難解さの故に馴染みにくいものとされてきたこともあった。
しかし、本書はそれらを解決した画期的な労作なのである。
物語的な要素が強い古事記より、「日本書紀」は記録の陳列という感じで、
たしかに読み物としてはあまりおもしろくないかもしれないが、
たとえば我々が知っている社寺の縁起なんかにしても、
基本「日本書紀」が元になっている
また実質、奈良の歴史書と言っても過言ではなく、
奈良のことを調べるにしても「日本書紀」の参照は必須になってくる。
本書は、文庫本で上下の2巻に収められ、非常に読みやすく入手もしやすい。
まさに初にして決定版。
ぜひ、一家に一冊は置いておきたいw

スポンサーリンク

↑このページのトップヘ