鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックス)
今もっとも奈良県人が読まなくてはならない歴史書w
いわずと知れた鬼滅の刃。
鬼化してしまう妹を救うための剣士の話?だ。
わたしも少しだけかじったが、なるほど、少年コミックの王道を押えていて、
たしかにヒットしたのもうなづけないことない。
とはいえ、ここまでのヒットは誰も予想しなかったであろう。
湧いたのは奈良である。
実は、舞台が奈良とまでは設定されていないのだが、
明らかに奈良っぽい場所が登場するのだ。
それが、柳生の一刀石である。
一刀石には、柳生新陰流の開祖とされる柳生宗厳が、
天狗を相手に毎夜修行し、
一刀で切り伏せたと思ったら岩が割れていたという伝説があるが、
まさにそれっぽいシーンが鬼滅の刃の冒頭にあるのである。
柳生一刀石は、わたしも好きな場所で、
今までも何度か仕事でも足を運んでいるが、
まさかこんなに話題になるとは。
作者は、やはり剣術の歴史を調べたりしているうちに柳生に辿り着いたのであろうか。
今年の2月頃から、ちらほらと話題を目にするようになり、
きっとコロナがなければ、もっと話題になっていたかもしれない。
さらに、葛城市にある「葛木坐火雷神社」(通称「笛吹神社」)も、
キャラクターの必殺技と同じ名前ということで、
聖地として多くの人が訪れているという。
個人的にはもっと、県内の企業なり行政が動いて、
本格的にコラボなどすればいい案件と思うが(こんなおいしい話はないはず)、
なのに、あまりそんな動きは見られない。
さすが、大仏商法の地である。
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